西館の一階にひっそりと、木陰のようなお部屋があります。
中庭が見える窓からは、ガジュマルが土や石灰岩に根を這わせ、見るものを圧倒します。
海沿いの窓では、アコウの巨樹が風を受け、床に差し込む木漏れ日が、優しく光りを揺らします。
小鳥のさえずりが集まる木の傍へいくと、枝には赤い実がたくさん!
そして地面に落ちた実を、ヤドカリがコロコロと転がします。 最近では、天然記念物の”ギンバト(銀鳩)”がお訪れてきたそうです。
また、一見蝶々と間違えるほどの小さなコウモリまでも…。
春の恵みで溢れています。
そして枝と葉の合間からはキラキラと輝く青い海。
自然により造られたほの暗い室内は、木の精霊でもいるのでしょうか… どこかホッと心を落ち着かせ、幸福を運んでくれます。