秋も深まる今日この頃。ホテル近隣をぷらっと散策しようと、
百名の石獅子(シーサー)に会いに行ってきました。
こちらの石獅子は、百名バス停を降りてすぐの百名公民館の敷地内。
敷地の入り口には焚字炉(ふんじろ/写真右)や御嶽もありました。
焚字炉は文字の書かれた不用紙を焼くための炉で、
19世紀中頃、文字を敬う中国の風習が伝わったものだそう。
もう1体の石獅子は、百名区入口のT字路にありました。
昭和50年代の道路拡張により移動し、近隣に長らく仮置きだった石獅子を
区民の発案により、近年こちらに移設されたとのこと。
どちらもユニークな表情で、まんまるとした体格も可愛らしいです。
村落獅子は17世紀、村の入口などに”魔除け”として据えられ、
村人を守ってきたと言われています。
百名区には当時5体の石獅子がありましたが、現存するのはこの2体のみ。
ずっと人々を見守ってきた「百名之獅子」をこれからも大切にしていきたいですね。
石獅子は、14~15世紀頃中国より琉球に伝えられ、
当時は宮殿や陵墓に据えられていたそうです。
その後「百名之獅子」のような村落の入り口に据えられ、
近年よく見られ親しまれる家の屋根や門に鎮座するシーサーは、明治以降。
宮殿から始まり、今では身近に愛されるシーサー。
百名伽藍の館内では、今日も色々なところで個性豊かなシーサー達が座っています。