大地が潤うこの季節。
当館やその近隣では、野花が色とりどりに咲き広がります。
その中でもひときわ輝く、沖縄の旬花をご紹介します。
こちらは、月桃(ゲットウ)。
沖縄ではサンニンとも呼ばれ、冬の行事「ムーチーの日」、
葉にムーチーを包み蒸しあげ、厄払いや子の健康を願い、いただく習慣があります。
ムーチーとして親しまれる月桃ですが、
この時期だけに咲かせる黄色いお花を観るのも、なんだか嬉しいものです。
近年、独特の甘い香りから、アロマオイルや香料としても人気があるそう。
当館では、夕食時、御品書きの紙「月桃紙」として使用していますよ。
続いてこちら、
琉球列島が原産地のテッポウユリ(琉球百合)は、海岸添いにも咲く、地元でポピュラーなお花。
日本以上に、ヨーロッパでの知名度が高く「マドンナ・リリー」と呼ばれ愛されています。
当館では、1階の岩場に咲いており、青い海に透ける純白の花びらは、とても清らか。
夜になるとさらに香りを増し、波の音と瑞々しいユリの香りが広がる回廊は、
旬に触れる散策スポットになりそうです。