私は大声を出すのも聞くのも嫌いである。
だから、いつもボソボソ話し、クスクス笑う。
声の大きい人に悪い人はいない。男らしい人は声が大きいと言うから、声の小さい男は、肩身が狭い。
例え、悪さが見つかり、激高した女性に殴られ蹴られ首を絞められても、なすがまま黙って耐え、嵐の過ぎるのを待つ事を私は出来る。
しかし何のトラウマなのか、彼女が、更に逆上し、隣近所に聞こえる程の大声を出し始めると、途端に、気が動転し“僕が、100%悪かった。君はかけらも悪くない。何でも直すから、悪いところがあったら、どしどし言ってくれ。だから大声を上げないで”と土下座でも何でもして全面降伏するのである。
昔強いのは男、今、強いのは女と人は言う。
しかし、私はこれを信じない。 神代の昔から女性は強かった。
この強さを恐れ、男は徒党を組み、都合の良い制度や文化を総動員して押さえ込もうとしたのではないか? しかし、今やその努力も空しく輝く女性の時代が幕を開けようとしている。
それで良いのだ。ただ大声さへあげなければ。
死んでやる死んでやる泣かれる男が先に逝き。