中秋の名月とは、旧暦8月15日の十五夜にお月見をする習わしです。
初秋は台風や雨も多いですが、そのあとは徐々に空気も冷たくなってきて、秋晴れが続きます。
空も高くなり、月もきれいに見えるので、中秋の名月と呼ばれるようになったそうです。
2020年の中秋の名月は10月1日でした。
ここ百名伽藍でも、美しい月をお客様と共に観ることができました。
当館にある天体望遠鏡からもくっきりと美しい月を間近に感じることができ、童心にかえって喜ぶ皆様がとても印象的でした。
屋上の個室露天風呂6室からもお客様の歓喜の声が時折あがっていました。
また、旧暦8月15日はお芋の収穫時期でもあったため、別名「芋名月」とも呼んでいます。
豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げる収穫祭となりました。
お月見といえば「お月見団子」ですが、沖縄ではふちゃぎ(吹上餅)をいただきます。
お餅は月、小豆は子をあらわして子孫繁栄を祈願したり、小豆は邪気を払うと言われていることから、
当年の災難避けを祈願したりの意味合いがあります。
当館でも当日はお越しいただいたお客様の幸せを祈願し、ディナーのデザート前に”ふちゃぎ“をご用意いたしました。
縁起物と皆様喜んでくださり、お部屋に持って行き、月を眺めながらお楽しみ頂いたお客様もいらっしゃいました。
おまけではございますが、 満月の前後にはたくさん卵を抱えた蟹が百名伽藍に迷い込んでくることがあります。
海間近の当館を通り抜けて海に産卵へ行く途中に迷ってしまったのでしょう。
もちろん、優しく海へ誘導させていただいております。