サクラ

百名伽藍のある沖縄県南部ではちょうど今、桜が満開です。
沖縄で見られる桜は、皆様が見覚えのある薄いピンク色の花びらがひらひらと舞う
「ソメイヨシノ」ではありません。
濃いピンク色をした、釣鐘状に咲くその桜の名前は「琉球緋寒桜（寒緋桜）」といい、
沖縄の青空に良く映えます。
沖縄県では、ソメイヨシノにかわってサクラの開花宣言の標準木となっています。
本来の自生種ではなく、海外から持ち込まれたものが一部野生化したものと考えられています。

1月下旬ごろになると、沖縄北部の「やんばる」と呼ばれるエリアでは、
早くもサクラが開花し始めます。
桜の開花にはある程度の寒さが必要な為、沖縄は南部からではなく北部から桜前線は南部へと南下していくのです。
日本で一番早くサクラの見られるのは、沖縄の北部ということになります。

桜の名所としては、本部町の「八重岳桜の森公園」が有名です。
約7000本のサクラが本部町と名護市の境で標高453mの八重岳の中腹にあり、
山頂まで続く道には桜が咲き乱れる名所です。

近年の沖縄では桜の木を庭に植える民家が増えてきました。
百名伽藍までのドライブやお散歩で気軽にできるサクラ見物は、春の訪れを一早く感じる、この時期の沖縄のたのしみの一つです。
緋寒桜の咲く頃、ぜひ沖縄に、百名伽藍へいらっしゃいませんか？
美しい桜と共に、皆様をお待ち申し上げております。